N° 15 飲食に関する五感と脳”触覚”[第一階層]

伊藤のヨタばなし

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☆飲食の際の情報量

 飲食の際に”触覚” から入る情報量は
 1.5〜3%
 五感の中では、”嗅覚“と同じく
 3〜4番目に多い数値。

☆触覚について

①:触覚は、体性感覚の総称であるため
  幅が広く詳しくわかっていない部分も多い

②:その中で飲食に関して
  (伊藤が)注視している部分は5つ
 ・位置覚、圧覚、振動覚、痛覚、温度覚

③:食事に関して最も使用される部位として
  ”口腔感覚(こうこう)”があり
  まずは、そこに注視している。
 (その他には、もちろん手や足などの
  身体のどこかで感じる。)

④:食事に関しての”触覚”(食感)は、
  くちびる からにかけての感覚。

☆触覚にアプローチする目的と狙い。
 
①:“驚き” という “調味料” を発現させる。

②:”驚き” という、つまり”感情” へのアクセス。
  そこから、”好奇的感情” にアプローチする。

③:“感情” は、”感覚” とは違い、
  自分以外にも共有できるもの。

④:”楽しい” “美味しい!“ などの
  ”好奇的感情” は、
 「疲労」とは真逆の感情で、疲れなどを
  忘れさせてくれ、尚且つ
  その場を楽しく良い環境をつくり
  ポジティブな影響を全体に広げる。

☆触覚の”第一階層”として

・テクスチャー と 温度 に注目する。

・テクスチャーには、大きく2種類ある。

 ①:歯や骨、歯茎などから伝わる
   「歯根膜センサー(しこんまく)」

 ②:舌触りや喉ごしなどから伝わる
   「口内粘膜・舌センサー」

☆ テクスチャーと温度のアプローチについて

・テクスチャー
 ①:硬さや厚み、素材の性質のギャップを
   利用し”不均一感” で、緩急をつける。
(例:ブリュレ・バリっからトロ など。)

 ②:同室の硬さと厚みを断続的に忍ばせ
   ”均一性”から脳内にドーパミンを発生させる。
(例:ミルフィユ や 粒々など)

・温度
 ①:温度差をつける事により
   ”メリハリ”や”感覚のズレ”を
   生じさせる事により、
   脳内にアドレナリンが分泌し
   好奇的な感覚や楽しさを感じる。

☆その他

・”情報と現実”のギャップによるアプローチ
 すでに知っている食べ物の食感を
 普段と違う形で提供する事により
 イメージの食感と実際の食感とのギャップで
 好奇心を刺激する。

・食感、温度、イメージなどの
 ギャップがあるため
 一皿を食べすすめていく中で
 最後まで飽きさせず、依存感も誘う。

☆結論とポイント

 ①:嗅覚と同等の情報量

 ②:幅広いアプローチの可能性

 ③:食感から感情へのアクセス

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