人参 ③-② 歴史、面白情報、料理、豆知識。
・知識
:☆歴史
・西洋系品種は、15世紀ごろまでには、ヨーロッパに広がり
オランダ、フランスこらイギリスへと西方へと
伝来しながら改良が行われた。
・ヨーロッパでは、古代〜中世つまり6〜15世紀の間に
伝わったとされる。
・東洋系品種は、10世紀ごろには
すでに中国に伝わっていたとみられ、
16世紀〜17世紀頃に日本へ伝わり、
短期間で日本全国に伝わった。
・江戸時代の農書に「菜園に欠くべからず。」とも書かれている。
・江戸時代は東洋系が主流だったが江戸時代後期に
西洋人参が伝わり、明治に入ると欧米品種が次々と導入される様になった。
東洋系は栽培が難しく、生産量が減り戦後は西洋系品種が主流に。
・中世のヨーロッパでは、香辛料は、高価だったため
タマネギ、人参、ニンニク、ネギ、アサツキなど
香りの強い野菜を”庶民の香辛料”
として、食べる人もいた。
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☆面白情報
・人参はビタミンCを破壊してしまう酵素がある。
・ビタミンCを含む果物や野菜と一緒に食べるときは
酢につけて酵素の働きを止めるか、50℃以上の加熱を行う。
・カロテンは脂溶性なので、油脂と一緒に調理すると良い。
・人参は、柑橘系、特にオレンジとの相性が良く
いろいろな香辛料とも相性が良い。
(コリアンダー、コショウ、八角、ヴァニラ、シナモン…)
・ドライフルーツやナッツ類とも相性が良い。
・料理の幅も広い。
サラダやクリーム煮、グラッセ、ピューレ、
ポタージュ、フラン、香味野菜としてももちろん。
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☆人参料理について
フランス料理
・ポタージュ・クレシー
・人参のヴィシー(輪切りのグラッセ)
トルコ料理
・Carrot cocoa ball(人参とココアのボール)デザート
・ハヴチュ・サラタス(人参のヨーグルトサラダ)
ゆでて、すりおろした人参、皮をついた胡瓜
おろしニンニク、ヨーグルト、EVO、レモン汁、塩胡椒
インド料理
・Carrot Stew (人参の甘煮)
すりおろして、牛乳、カルダモン、砂糖、バターを
合わせて煮詰める。
・インドネシア料理
Acar (アチャール) 漬物のような物。
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☆小話
・馬と人参。
馬に限らず動物は、一般的に甘みのあるものが好き。
もともと調教などのご褒美で、甘い餌をあげていた。
ヨーロッパでは、リンゴやパン、角砂糖などを。
日本では、安い人参が使われていた事から
日本のウマは人参を好む。
だがしかし、慣れていない外国の馬は
人参が嫌いなこともある。(笑)
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☆豆知識
・洗うときは、手のひらでよく”すり洗い”をし、
農薬や泥を落とす。
・サラダの場合は、
油脂分の含むドレッシングやマヨネーズなどがよく、
ノンオイルなどは、
脂溶性ビタミンの吸収がスムーズにいかない。
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☆結論とポイント
・ちょっと気をつけたい食べ合わせ。
・応用も幅広く、色んな料理や素材と相性が良い。
・馬と人参。
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