N°43 宇宙調理に関して:宇宙調理理論 ロードマップ①-②-2番外編。

伊藤のヨタばなし

ロードマップ 番外編。ser.
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それでは、前回の最後に予告した番外編です。
宜しくお願い致します。
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⑴. 月面の昼夜の周期と活動時間について:

1日(昼夜のサイクル)が
約29.5地球日(約708時間)を想定して、
最高気温日127℃の日が1日目だとして
最低気温日-173℃の日が29日目だとする。
1日毎に毎日どのくらいの温度変化があり、
何日目〜何日目が月面上で活動可能か?

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①-②-2-[C]Ⅲ:温度管理

[α]. 月面の昼夜周期と活動時間について

月の1日は約29.5地球日(約708時間)で、
昼間と夜間の時間がほぼ同じくらいに分かれている。
月面の温度変化は、
太陽光の有無に大きく左右され、
日中と夜間では極端な温度差があります。

[β] 月面の温度変化の詳細
1. 日中:
 ①月面の昼間は、太陽光が直接照射されるため、温度が急激に上昇します。

 ②最高気温は約127°Cに達し、
  これが約14.75地球日(約354時間)にわたって続きます。

 ③この時間帯では、日中に向かって
  温度が急上昇し、太陽が真上に来るころに
  最も高くなります。
  活動は暑さ対策が必要ですが
  太陽光を活用したエネルギーの供給が容易です。

2. 夜間:
 ❶月面の夜は、太陽光が全く当たらないため、
  温度が急激に低下します。

 ❷最低気温は約-173°Cまで下がり、
  この寒冷状態も約14.75地球日続きます。

 ❸太陽が沈み始めるとともに
  急速に冷え込みます。
  特に、夜間は極低温になるため、
  断熱や保温対策が不可欠です。


⑵温度変化のパターンと活動可能時間

温度の変化パターン:
 月の昼夜は非常に長い周期であり、
 約29.5地球日の1周期の中で、
 日中が始まる1日目から少しずつ温度が上昇し、
 7日目から14日目(太陽が真上にある頃)に
 最高温度に達します。

 同様に、太陽が沈み始める15日目頃から
 徐々に温度が下がり、最終的に29日目頃に
 最低温度に達します。

活動可能時間:
[α]日中の前半(約1日目〜7日目):

 ①:気温が徐々に上昇していくこの期間は、活動可能です。
  気温が0°C〜100°Cの範囲に収まる時期が多いため、
  比較的快適に作業や活動が行えます。

[β]昼間の後半(約8日目〜14日目):

 ①:温度が100°Cを超えて急激に上昇するため、   
  この時期は活動における冷却システムや
  太陽光対策が必要です。
  特に、太陽光が強い正午前後では、
  短時間の活動に限定するか、
  基地内部での活動にとどまることが推奨されます。

[γ] 夜間の前半(約15日目〜22日目):

 ①:この時期は、温度が0°Cを下回りますが、
   まだ極寒ではありません。
   断熱対策が適切であれば、
   エネルギー効率の良い温度管理システムにより、
   作業は比較的行いやすいです。

[Δ] 夜間の後半(約23日目〜29日目):

 ①:極低温が続くこの期間は、
  外での活動は極めて困難です。
  基地内部での活動に限定し、
  温度調整やエネルギー供給が
  完全に管理された環境で過ごす必要があります。
  活動が長時間続くと、
  エネルギーの確保や設備の故障リスクがあるため、
  慎重な温度管理とエネルギー戦略が不可欠です。


活動可能な日数の総まとめ

⑴:活動可能な期間(外部活動が可能な日数)は、
  主に月の1日目から7日目、
  そして15日目から22日目(温度が0°C〜100°Cの範囲)です。

⑵:極端な気温になる8日目から14日目、
  および23日目から29日目は、
  外部活動は難しいため、基地内部での活動に限定されます。

以上が、
月面の昼夜周期に基づく温度変化の詳細と
活動可能時間のまとめです。

番外編はここまで。
今後、いろいろな課題に関連してくるであろう
今回の”月環境”は、要所要所で振り返る可能性が高いです。

引き続き宜しくお願い致します。

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