N°48 宇宙調理に関して:宇宙調理理論 ロードマップ①-②-3-Ⅲ<前編-A>について。

伊藤のヨタばなし

ロードマップを一つずつ。ser.
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前回からの続き。
今編からは、かなり長く複雑になるので
前半後半とそれぞれのQ&Aと分け
[ロードマップ ①-②-3-Ⅲ]に関して4つの記事に分けます。
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①-②-3-Ⅲ<前編-A>
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①-②-3-⑴-α-A. 火災防護システムⅢ:
月面基地における換気や煙の管理

⑴ 循環型の換気システム
HEPAフィルターと活性炭フィルター について:

地球上での使用事例:
①:「HEPAフィルター」について
 病院のクリーンルーム、製薬工場、
 航空機の換気システム、真空掃除機などで
 広く使用されています。
 粒子の捕捉率が非常に高く、
 空気中の微細な粉塵や病原体を除去できる。

②:「活性炭フィルター」について
 主に悪臭や有害ガスの吸着に使われており、
 たとえば、水道水の浄化、家庭用空気清浄機、
 工業排気ガス処理システムに用いられています。

宇宙空間での実用可能性:
①:「HEPAフィルター」について
 既に国際宇宙ステーション(ISS)でも
 使用されており、宇宙空間での実績があります。

②:「活性炭フィルター」について
 揮発性有機化合物(VOC)の吸着に使用されており
 ISSや将来の月面基地でも
 その役割を拡張できる可能性がある。
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⑵ 煙の抑制と除去
 調理機器の密閉設計について、
 具体的な例を挙げると:

1. 密閉型調理器具
①:電気圧力鍋やスロークッカーのように、
  蓋が完全密閉される設計。
  内部で発生した蒸気や煙は、
  調理終了後にフィルターを通して浄化するシステム。

2. 蒸気排出制御付きオーブン
①:加熱調理を密閉空間で行い、
  蒸気や煙を直接内部フィルターで処理する。
  排気が外部に漏れない構造。

3. 集積型フィルターシステム
①:各調理器具内に”小型HEPAフィルター”や
  ”活性炭フィルター”を組み込み、
  煙や臭いを処理する。

これらにより、換気負荷を軽減しつつ
基地内の空気質を保つことが可能。
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①-②-3-⑴-α-C. 消火システムの選択Ⅲ:

⑴ ガス消火システム:
①:ガス消火システム
(例:ハロン代替ガスや不活性ガス)は
精密機器への影響がほとんどないため、
宇宙環境でも有力な候補。
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⑵ 酸素供給カット機能
①短時間の基準:
:酸素供給カットの「短時間」は
 一般的に30秒~2分程度が基準となる。
 これ以上になると人間が酸素欠乏症に陥るリスクがある。

②時間以外の配慮:
:酸素カット中に同時に、内部の二酸化炭素や
 煙を迅速に除去する必要があります
 (たとえば、CO2吸着材を活用)。

:酸素供給再開後、酸素濃度の急激な変化による
 身体への負荷を最小限に抑えるため、
 再供給は段階的に行うべきです。
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⑶ 自動消火スプレー
①スプレーの原料例:
 A:水噴霧(微細ミスト):
  熱吸収と酸素供給遮断に有効。

 B:不活性ガス(例:二酸化炭素や窒素):
  燃焼抑制。

 C:冷却剤(例:特定フルオロカーボン):
  燃焼面を迅速に冷却。

②周辺機器への影響:
 A:水噴霧の場合、
   電子機器に浸水のリスクがあるため
   防水設計が必要。

 B:不活性ガスは影響が少ないが、
   作動後に環境を正常化するための換気が必要。

 C:冷却剤は残留物が少ないが、
   完全除去には時間がかかる場合があります。

復旧の時間については、システム規模によるが、
1~数時間の再調整が必要です。
なお、復旧を前提としない場合は、
完全密閉環境での火災発生自体を極力防ぐ設計が必須。

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①-②-3-⑴-α-D. 火災予防のための素材選定Ⅲ:
次世代型FRP(繊維強化プラスチック)
利点:
①:難燃性を持つ特殊樹脂や添加剤を用いることで、
  宇宙用に適応可能。

②:ケブラーやカーボンファイバーと比較して、
  コスト面で優位性がある場合があります。

課題:
①:樹脂部分が高温下で分解する可能性があるため、
  セラミックやケブラーとの複合化が必要。

宇宙環境向けに改良された次世代型FRPは、
軽量性と耐久性を持ちながら、
コスト効率にも優れるため、
月面基地での利用が期待できます。

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①-②-3-⑴-β 換気システムと煙・匂いの除去Ⅲ

⑶ 調理機器の密閉設計:具体案
①密閉型フライパン:
:全体が密閉され、煙が内部で処理される機能を持つフライパン。
 フィルターは取り外し可能でメンテナンス可能な設計。

②クリーンオーブン:
 :完全密閉の調理室内に、煙や臭いを除去する
  HEPAフィルターおよび活性炭フィルターを内蔵。

③調理中煙処理ユニット:
 :密閉型の調理器具に、専用の
  「ミニ煙処理ユニット」を装着可能。
  煙を器具内部で完全に処理。

これらのアイデアは、換気負荷の軽減だけでなく、
月面基地内の空気質維持にも貢献します。

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①-②-3-⑴-γ:エネルギー供給の安定性と代替発電技術Ⅲ

⑵ 放射性同位体熱電機(RTG)
①安全性と危険性:
A:RTGは通常、厚いシールドで
 放射線を遮蔽しており、
 直接的な放射線被曝のリスクは低い。

B:万が一の事故(衝撃や故障)による
 放射性物質漏出のリスクが残るため、
 慎重な取り扱いが必要。

②宇宙飛行士の訓練範囲:
A:宇宙飛行士全員がRTGの設置や
 交換を扱う必要はない。

B:専門チームが運用・整備を行い、
 宇宙飛行士には基本的な安全操作と
 緊急時対応のみ訓練。
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⑶ 低温環境でも性能を維持できる蓄電池

具体例:
リチウムイオンバッテリー
:冷却剤や特殊電解質を使用して低温対応。

全固体電池
:液体電解質を使用せず、
 低温でも安定した動作が可能。

ニッケル水素電池
:低温での性能劣化が少なく、長寿命。

これらの蓄電池は、
月面の極端な温度環境に適応できるよう設計されており、
将来的な月面基地でも主流になる可能性があります。
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以上が、今回の
それぞれの項目に対する回答および
補足説明でした。
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次回は、①-②-3-Ⅲ<後編-Q>を投稿致します。
引き続きついてきて下さい🥴
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