玉ねぎ ③-②
歴史、史実と共に玉ねぎ、
史実と共に玉ねぎ〜薬として〜
古代の玉ねぎの調理法
玉ねぎと日本
逸話、名言
横チョン、チーズ紹介
----------------------
〜知識〜
----------------------
⑴:歴史
・現存する最古の栽培植物のひとつ
人類に初めて栽培された植物
・原産地
中央アジア ペルシア(イラン)あたりと言われている
・古代メソポタミア文明の時代から栽培されている
ただ、メソポタミアのような直射日光の下などの
環境下では通常難しい。
どのようにしたか?”ナツメヤシ”の木で陰を作り
その元で作物を栽培していた。
(ナツメヤシ:補足動画)
・イェール大学にある、現存する世界最古の
”レシピ粘土板” にある。
20種の料理すべてに、玉ねぎ、ネギ、ニンニクの
どれかが使用されている。
紀元前1600年頃の3枚の粘土板でつくられた
世界最古のレシピ集。
他にもレモンやリンゴ、ザクロなどを
一緒に潰したジュースも作られた。
----------------------
⑵:史実共に玉ねぎ
・ピラミッドと玉ねぎ
紀元前2500年頃の史料によれば、
ピラミッド建設の労働者には、報酬として
パン、ビール、玉ねぎ、ニンニク、ニラ、ラディッシュ
などが与えられだ。
•魔力に左右される玉ねぎ
野菜の中でも特に玉ねぎは、魔力のある特別な野菜だと
認識されていた。
神格視されることもあれば、禁忌になることもあった。
・神話と神官と玉ねぎ
神話の種類と地域、内容により不吉な解釈もあった。
その為、それらの神官たちは、玉ねぎを避けた。
・玉ねぎ不吉説
①:神の溺死。
地方神話では、ホルス神が玉ねぎの茂みに
近づこうとこして、川に落ちて溺れたため。
②:玉ねぎは善神ホルスの目。
玉ねぎは、月の光で繁殖すると言われていた。
その為、月→善神ホルスの目の象徴だが
悪神セトは、ホルスの目をくり抜いて食べたという
逸話がある。
:史実と共に玉ねぎ:役割と信仰
①:王様のミイラと共に葬られる事はよくあった。
②:庶民レベルでも祭りの時に、
首に玉ねぎをぶら下げてその臭いをかいだりした。
③:誓いをたてる時に”タマネギ絶ち”をした。
④:ミイラには、目のくぼみ や 脇に挟んだり
皮膚と包帯の間に入れたりした。
⑤:ラムセス2世は、”12万2712籠”のタマネギを
神殿に納めたりした。
色々な国の博物館や美術館で、遺物をたくさん見てきたが
大きさがまちまちなので、
どのくらいの大きさの箱だったのか…
知っている方がいたら…
⑥:薬効も信じられていた為、
目薬や睡眠薬にも使われた。
----------------------
⑶:史実と共に玉ねぎ:”玉ねぎ”は、薬として??
①:匂いを嗅ぐ → 視力回復、導入効果
②:パンと一緒に食べる→口内炎
③:酢、蜂蜜、ワインと混ぜる→歯痛、犬に噛まれたキズ
④:ゆでたタマネギ → 赤痢、腰痛
⑤:座薬として → 痔に効きます。
⑥:空腹時に食べる → 整腸
⑦:女性に食べさせる → 不妊かどうかの判別。
----------------------
⑷:歴史:古代の玉ねぎの調理法
・古代ギリシャと古代ローマ
玉ねぎ、人参、クレソン、カブなどで
野菜のポタージュを作ることが多かった。
----------------------
⑸:歴史:玉ねぎと日本
・①日本へは、江戸時代に南蛮船によって長崎に伝わる。
初めは観賞用であった。
②食用として始まるのは、明治以降
北海道開拓使が明治4年頃にアメリカから導入した
各作物と一緒に「イエロー・グローブ・ダンバンス」
という玉ねぎを導入した事が始まり。
外来種なのでなかなか定着しなかったが、
寒さに強く北海道の気候に適応した。
そこで、春蒔き玉ねぎの「札幌黄」が生まれた。
③玉ねぎを定着させた理由としてある事件が起きた。
明治初期に「コレラ」の流行りがあった。
感染性、致死率が高く、「三日コロリ」などと
呼ばれたが、玉ねぎがコレラに効くという
”噂”が広まり、爆発的に売れた。
さらに、実際にその様な効能はないが
エジプトのミイラなどに魔除けや薬効として
使用されていた。というのと、
ネギと似た味だったのですぐ定着した。
----------------------
⑸:逸話
:トルコの伝説と悪魔王のサタン
大昔、トルコの伝説に悪魔王サタンが
天から放り出された時に着地した土地の
左足の下からは、”ニンニク”、
右足の下からは、”玉ねぎ”がそれぞれ芽を出した。
:ハンムラビ法典
貧困者は、1ヶ月分のパンと玉ねぎを受けるべし。
(パンの上に生玉ねぎをのせて食べていた。)
:古代エジプト
貧しい人々の主食は、「パン、玉ねぎ、ビール」
お葬式の捧げ物としては、玉ねぎの入った籠は
2番目に良いとされ、1番目は、当然パンだ。
----------------------
⑹:名言
:ジョナサン・スウィフト”ガリバー旅行記”の作者
「料理人なら誰しも、玉ねぎ無しの旨い料理なんて
ありっこなし。と言うだろう。だが、
キスの味が損なわれるのが、
お嫌なら玉ねぎは完全に煮詰めて。」
※生は”涙”をさそい、消化にも悪く、匂いも強い。
:ロベール・クルスティーヌ
「玉ねぎは、貧乏人のトリュフ」
:レイモン・デュメイ
「言うなれば、ニンニクは百姓派。
玉ねぎは、都会派。玉ねぎは、都会の台所にちょっぴり
「田舎」を運んでくる。」
-----------------------
・ちょいテク
:スライスする時の横のチョンチョンの理由と秘密
:微塵切りや色紙切りの無駄のない切り方
・食材紹介
:コンテチーズ
----------------------
↑
が、気になる方は、YouTubeにて!
[再生リスト]
:本編 Long Ver. 「玉ねぎ③-②」
:技術的知識 セルフ切り抜き 「玉ねぎ②」:ちょいテク」
:食品食材紹介 セルフ切り抜き 「コンテチーズ」
いずれかにて!
コメント