N° 09 玉ねぎ③[YouTube本編内容]

野菜について。

玉ねぎ ③-③

ちょいテク情報
 涙の出にくい方法。
知識(コア)
効能・薬効への期待
食べ合わせ
玉ねぎの中での特筆すべき成分
主な料理

ちょいテク情報
:繊維を気にして!

チーズ
:「チーズの女王 グリュイエールチーズ」

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コアな知識
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⑴:ちょいテク情報
 涙の出にくい方法。

・冷やしてから切る。
 硫化アリルは常温で揮発する為、
 冷やして”アイリナーゼ酵素”の温度反応を遅らせる。
 チオプロパナール-s-オキシドは高温で揮発しやすい。

・切れ味の良い包丁で切る。
 できるだけ細胞をキレイに壊してあげる。
 切れない包丁で細胞を潰すように切ると
 アイリナーゼ酵素反応が進みやすくなる。

・その時だけ、口呼吸。
 揮発した硫化アリルは、主に鼻から入りやすい為
 その時だけ、口呼吸もアリ。

・その他…
 マスクやメガネも効果あり。
 換気をよくして、手早くすませる。

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 ⑵:知識(コア)

・玉葱を切ると涙が出るのは何故?
 ”りんけい”に含まれるチオアルデヒドの作用と言い
 ”Syn-プロパンチアール-s-オキシド”が
 気化し、目鼻の中の水分と結合し、硫酸が生じて
 粘膜を刺激し、コレを洗い流そうとして涙が出る。

・”n-プロピルメルカプタン”
 加熱すると甘みが出る成分とずっと思われていたが
 最近、甘味のない成分として否定された。
 が、胃腸に優しい成分。

・生玉ねぎの辛味成分と独特な匂い。
 辛味成分は、主に”ジアリル・ジスルフィド”など
 ”硫化アリル”の一種。
 タマネギを切る時に細胞が壊れて
 ”アリシン”という成分になる。
 アリシンは、ビタミンB1の吸収を助ける。
 よって、VB1と共に摂取すると良いが
 水溶性で加熱に弱い。
 アリシンの話は補足動画で。

・生玉ねぎの独特な匂い、
 主に”ジプロピルジスルフィド”という成分
 プロピルメルカプタンは、
 長ネギ、ニンニク、キャベツにも含まれ
 興奮、発汗、利尿、消化液の分泌に効果があり
 水に溶けにくい。

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⑶:効能・薬効への期待

:古代の医学書にも。
 紀元前15世紀頃のエジプトの医学書とされる
 ”エーベルス・パピルス”や
 古代ギリシアの本草書”ディオスコリデスの薬物誌”の
 中でも、玉ねぎの薬効が書かれている。

:現代。WHOでも伝統中国医学でも。
 咳、風邪、喘息、気管支炎にタマネギを推奨している。

①:汗を出して熱を下げる。
②:食欲増進や便通をよくする。
③:細かく刻んで布に包み熱湯をかけ温湿布にするなど。

・血糖値を下げて、糖尿病予防に。
 硫化アリル類の中に
“硫化プロピル”、”ジスルフィド類”がありそれが。
 
・中性脂肪やコレステロール、血糖値を下げる。
 イライラ防止。
 加熱すると”硫化プロピル”が”トリスルフィド”に変わる。

・血栓予防

・動脈硬化の進行を遅くする。
 心血管疾患、脳血管障害、脳梗塞予防。

・LDLを減らしてHDLを増やす。

・胃潰瘍予防、胃がんになりにくく。
 ある種の硫化アリルがピロリ菌を殺してくれる。

・抗酸化作用と新陳代謝を活発化し血液サラサラに。
 VB1の吸収を助ける為。

・硫化アリルやカリウムを効率よく摂取する為には。
 加熱すると成分が変わる為、生食が良い。

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 ⑷:食べ合わせ

・肝臓病予防
 +しじみ、鶏肉、レバー、チコリー

・糖尿病予防
 + ゴボウ、大根、アサリ、カレイ

・高血圧予防
 + セロリ、キクラゲ、えのき、じゃがいも

・がん予防、ストレス解消
 +トマト、オクラ、ピーマン

・疲労回復、ストレス解消(VB1)
 +豚肉、ハム、ウナギ など…

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⑸:玉ねぎの中での特筆すべき成分
(それぞれの一食あたりの目安量から)

ビタミン
・B6
・C
・葉酸
・パントテン酸

ミネラル
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・リン
・銅
・マンガン
・モリブデン

アミノ酸
・アルギニン
・アスパラギン酸
・グルタミン酸

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⑹:主な料理

小玉ねぎ
:à la grecque ギリシャ風
:Bourguignon ブルゴーニュ風

玉ねぎ
:Miroton ミロトン
 (トマトと玉ねぎ→ハヤシライスの原型?)
 パリ発祥。
:à la lyonnaise リヨン風
:sauce soubise スービーズ風
 蒸煮(白色加熱)をしてホワイトソースに加えたソース。
 フランスの貴族で軍人の
 スービーズ公シャルル・ド・ロアンが創案した。
 1758年よりフランス元帥までなり
 ルイ15世とルイ16世の2代にわたって大臣を務めた人物。
 
:シャリアピン風
 日本特有のステーキ料理。
 1936年(昭和11年)に日本に訪れた
 オペラ歌手フョードル・シャリアピンさんの
 お求めに応じて作られた。
 タンパク質分解酵素作用を利用して
 柔らかくなるとされている。

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・ちょいテクアドバイス

 :繊維に沿ったスライスは加熱に。
  繊維に逆らったスライスは生に。

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・食材紹介

 :グリュイエール (仏語:Gruyère )
風味豊かな「チーズの女王」
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↑が、気になる方は、YouTubeにて!



[再生リスト]

:本編 Long Ver. 「玉ねぎ③-③」

:技術的知識 セルフ切り抜き
 「玉ねぎ③」:ちょいテク」

:食品食材紹介 セルフ切り抜き
「チーズの女王 グリュイエールチーズ」

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