N° 14 飲食に関する脳と五感 “嗅覚” [第一階層]

伊藤のヨタばなし

[YouTube 本編内容 文字起こし]

☆飲食の際の情報量
 飲食の際に”嗅覚”から入る情報量は
 2〜3.5%
 五感の中では、4番目に多い数値

☆食事と嗅覚の関係を大きく分けて2種類

①:嗅覚の種類と働きに関して。
 嗅覚からの情報により、脳にどの様に働きかけ
 それが、”美味” や “幸福感” につながるのか?

一番記憶に残りやすい感覚
 音でも味でも感触でもイメージでもなく
 ” 匂い ” なのです。

・嗅覚とその他の五感との違い。
 嗅覚だけが記憶を司る”海馬” に直結する。

 脳は、本能と情動を司る「大脳辺緑系」と
 思考をまとめる理性的な「大脳新皮質」があり
 記憶を司る「海馬」が大脳辺縁系の中にある。
 視、聴、触、味は、
 大脳新皮質→大脳辺縁系→海馬と通るが、
 嗅覚だけが大脳新皮質を通らない。
 そのため、意識に関係なく本能的に記憶を残し
 喜怒哀楽にも直結する。

②:香りの種類と成分に関して。
 食事の際に人間が感じる
 香りの種類とその成分と効能。

:種類に関しては、
 「食材単体」や「料理」もそうだが
 「食材×食材」、「料理×インテリアの香り」
  など、食事の瞬間、環境からのアプローチ。

:成分に関しては、
 まだまだ、知られざるものも多く、
 明らかになっているものも無数にある。
 その効果効能に関しては振り幅も広い。
(今まで通り各食材やその都度、紹介していきます)

☆嗅覚にアプローチする目的と狙い。
 (4番目と言いつつも伊藤は数値以上の効果が、
  期待できると思っております。
)

・”食事をしている瞬間

・”その後” に、最も期待を込めている。

プルースト効果による。記憶の植え付け。

☆特色として

・嗅覚は視覚や聴覚に比べると
 ”過去の記憶を呼び起こす作用” が強い。

・イメージや色などの、記憶と調和する香りを
 知覚することにより、香りはより強く作用する。
(黄色→レモン→昔食べた、レモンのかき氷
 →楽しかった幸福感…という記憶の連想など…)

・過去の良い経験や楽しかった時、
 幸せに思えた時の香り、
 有意義で美味かった食事の香り…etc
 などは、強く記憶に残る。

色々な角度から過去の良い思い出や幸福感に連結される。

・嗅覚は遠隔的に受け取る感覚。
 つまり食事で言うと
 食品かどうか?腐っていないか?など
 口に入れる前の段階で安全確認にも使われる。

・嗅覚は本能的に目や耳よりも素早く、
 情動や生理的変化を引き起こしやすい。

・嗅覚は他の感覚とは違い、
 本能や喜怒哀楽などの情動を司る
 海馬に直結される為、本人の意思に関係なく
 記憶保存される。

☆ネガティブの排除

・内部からの香り。
 食材が元々もつ臭みや香り成分。

・外部からの香り。
 水道水臭、井戸水臭、洗剤臭、ペーパー臭など
 外部からの香り。

これらの香りを、食材や料理に反映しない。
もしくは、排除する努力が必要。

☆結論とポイント

 ①:数値以上の期待値。

 ②:記憶へのアプローチ。

 ③:料理以外の香りの影響。

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