人参 ③-① 基本知識
・知識
:☆名前 & 学名
:学名:Daucus Carota(ダウクス カロタ)
:Pastinaca(パスティナーカ)
由来はよくわかっていないが、
「耕す、ならす」を意味する「pastino」
及びその派生語で「2叉のフォークの1種」を
意味する「pastinum」または
「食物」を意味する「pastus」に
由来すると考えられている。
分類:セリ科 ニンジン属 2年草
原産地:アフガニスタン
別名:ナニンジン、セリニンジン
ラテン語:属名 Daucus 、種小名 Carota
意味としては「パースニップ」「ニンジン」の意
Daucusは、Daukos(ダウコス)が語源で
「カラダを温める」という意味もある。
英名のキャロットの名は小種名に由来する。
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☆種類(東欧南欧、代表的な辛味種甘味種、色と形)
:人参の種類
①. 人参の種類には大きく分けて2種類
西洋系品種と東洋系品種
②. 原産地からヨーロッパで改良された西洋品種と
中国を経て、日本に渡った東洋品種に大別される
③. 西洋系よりも、東洋系の方が
肉質が締まり特有のニンジン臭が強い。
④. 一般的に出回っているのは、西洋種で
現在日本で出回っている東洋種は「金時」人参
だけと言われている。
⑤. 品種改良により、特有の匂いを抑えて
β-カロテン量を増やしたり使いやすい
ミニサイズにしたりとある。
☆大別される2種類の人参について
①西洋系人参
ヨーロッパ原産で、オランダやフランスで改良が進んだ。
現在一般的に出回っているのは西洋種。
主にオレンジ色で甘味やカロテンを豊富に含む。
三寸群、五寸群などがあり、現在は五寸群の五寸人参が
中心的な品種でちょうど五寸(15〜20cm)くらいの長さ。
少し太めで人参臭が少ないのが特徴。
②東洋系人参
中国で改良された。
日本には江戸時代に伝わり、戦前まで各地で作られるようになった。
長さ20cmを超える長根種が多く、赤色の金時人参を筆頭に
甘みが強くて人参特有の臭いは強いが、煮たり加熱しても
形が崩れない為、和食に重宝される。
中でも、金時人参は「京人参」とも呼ばれ京野菜のひとつと
されている。
しかし、栽培が難しく第二次世界大戦後は西洋人参が主流。
現在でも晩秋を冬にかけて市場に出回るが
栽培量が少ない為、この季節以外は入手が難しい。
この他に、沖縄県の伝統野菜のひとつで
黄色い”島人参”(チデークニー)と呼ばれる品種や
アフガニスタン原産の黒ニンジンなどがある。
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☆良品の選び方
1.色が濃いもの。
2.表面が滑らかで、傷やヒビが無いもの。
3.先端は丸めであまり細すぎないもの。(品種にもよる)
4.葉付きのものは、葉先まで緑色が濃くイキイキとしたもの
5.葉なしは、歯の切り口が茶色くなってないもの。
6.葉の切口の軸が細い方が果肉が柔らかい。
切口が太いと硬い芯が多く収穫の遅れや育ち過ぎ。
7.軸の芯が太いと栄養価も低くなってしまう。
8.表面のヒゲは無い方が良い。
食べ頃を過ぎて過熟になっている証拠
9.乾燥にも弱いので水分があるズッシリと重量感があるもの
☆旬
10.3〜5月の新人参は生食向き。
春夏人参:4〜7月(千葉、徳島、愛知)
冬人参:11〜12月(千葉、茨城、愛知)
フランスで有名な人参
:クレシー
:主産地はアキテーヌ地方
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